育児の雪かき

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男の子双子2歳の育児真っ只中です。思ったことをそのまま書いています。

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里帰り出産(番外編:妊娠・出産は甲子園や青春という説)

 

妊娠9〜12週:まわりのひとに妊娠を報告する

報告の順番に振り回される

わたしの職場は女性が多くて年齢は60〜30代。シフトにより顔ぶれは少しずつ変わるけど、事務所に15人くらいの空間で働いている。

その中で、正社員、非正規、みたいな感じで立場の違いがある。年齢も立場もさまざまで違いはあるけど職場の雰囲気が非常によくて、入った時にはそれがなかなか信じられなかった。

だからみんなにいっぺんに報告をしてもよかったけど、双子の妊娠で戸惑って疲れていて、注目されるのがすごく億劫だった。

なので少しずつ報告していった。「妊娠してること」+「双子」ということを伝えるのは結構めんどくさく、時間がかかった。

女の人がほとんどな職場なので、主要な人に報告を済ませてあとはなんとなくやっていたら、わたしの妊娠はあっという間に広まった。言ってないひとにも「双子なんだって?」と突然聞かれて面食らった。

妊娠したとわかったときの距離の縮み方に戸惑う

報告をして違和感を感じたのは、一部の人はわたしが妊娠しているとわかるとすごく話しやすくなったこと、妊娠関連の話題に異様に食いつきがいい人がいることだった。

子どもを持つ同年代との距離が急に縮まった

年の近いひとが何人かいて、みんな小さな子を持つ母だったけど、それまでなんとなく芯から気さくに話せないような、よそよそしい感じがあった。

わたしから仕事以外の話をしてみてもなんとなく盛り上がらず、もちろん職場なので友達のように仲良くするつもりもないけど、今までの自分の経験からすると職場で同世代はわりと打ち解けやすいイメージだった。

その人たちはわたしが妊娠したとわかると今まで話さなかったわたしのプライベートなことまで聞いてきたり、自分たちの個人的なことも話してくれるようになった。

急に友達になれた。仕事もしやすくなって嬉しかったけど「いままでのわたしじゃだめだったのかな?」と疑問だった。

わたしの妊娠を話題にして最終的に自分の妊娠・出産話になる人

妊娠の話が大好きな人がいるのにも驚いた。わりと和気あいあい雑談する職場だから、わたしの妊娠が公になったら妊娠や子育ての話題も増えた。

仕事が忙しい人は会話に参加しないけど、その妊娠話の好きな人はいかなる状況でも話題が妊娠であればのってきて、びっくりした。正直仕事が進んでいなくても夢中で話してしまうので、仕事しなよ…と思った。

妊娠の話となれば最終的には「わたしはこうだった」と自分の話で締めくくり、わたしに妊娠・出産のテーマで話かけてくれることも増えたので、その人との会話量が妊娠公表後明らかに増えた。小学生と中学生の息子がいる人だったけど、妊娠・出産のなにがこの人をそんなに熱くさせるんだろうと思って見ていた。

子どもの有無で人をみてるの?

こうした違和感は、妊娠を喜んでもらえている状況といつもセットであって、妊娠で女の人の人間関係ってこんなに変わるんだなと驚き、ショックでもあった。

子どもがいるかいないかを判断基準にしてはいけないと、誰もが言うし思ってるところだろうから表向き答えなんて出ないけど、心のどこかで判断基準においている人も一部いてそんな人から「仲間」と思われて迎え入れられたのかもしれないと思うと釈然としなかった。

本人たちに聞いてみないとどんなつもりかわからないから、本当はそんなこと誰も思ってなかったのかもしれない。けどその時のわたしにはそう感じられた。

語彙が乏しくて言いたいことをきちんと表現できそうになく悔しいけど、言葉を選ばず正直に書くなら、

わたしは完璧ではないけど、人生その都度自分にできることを頑張ったり、あきらめたり、時々無理したりして生きてきた。いちおう自分のベストは尽くして生きていることになると思う。

そんなわたしではまだだめで、子どもを産むわたしだから興味がわいたり仲良くしようってことなのか?

数週間前のわたしと今のわたしにはっきりとわかる違いなんてあるだろうか。つわりでコンディションは悪いが、他人から見てそれがひどい二日酔いによるのかつわりによるのかなんてわからないはずなのに。妊娠してもそれは上に書いたように「今まで生きてきたわたし」に妊娠が乗っかっているだけなのに、妊娠前後ではっきりコミュニケーションが変わるってどうよと思ってふつふつしていた。つわりのひどい日などに。

知恵袋じゃわからなかった答え

なんでこんなに人の態度が変わるのか疑問で、自分でもうっとうしいけど少し傷ついたので、今後妊婦に同じことをしないためにも原因を探りたいと考えた。もっとやることあるでしょと思われるかもしれないけど、わたしは真剣にそう思った。

ここで細かく議論するつもりはないけど、女の人には「産まない」人生だってあるんだから、妊娠が歓迎されすぎる、子どもの有無で人の見方が変わるなんて、それを女性が女性にしてたら女の人は幸せになれないと思った。

と、大いなる感じで考えたけど真相はわからず、知恵袋など覗き込んではうーんと唸っていた。そんなとき、職場の先輩があそびに来ない?とお家に招いてくれた。Oさん。

高校生の子どもが2人いて、母ではあるけど、Oさんとはいつも仕事の話とか「自分の人生」というテーマで盛り上がることが多かった。わたしに子どもがいなかったからかもしれないけど、Oさんは「家族がいる限りわたしはママだし、ママ友もいて大好きだけど、”ママのわたし”が軸になる。つなさんと話してるときは”わたし”の話ができるからそういうのは貴重だなって思う」と言っていた。そういうものなのかなと思っていた。

不躾だと思ったけどOさんに相談してみた。「妊娠してるとわかったら急に距離が近くなって仲良くなれた人や、妊娠の話が止まらなくなる人がいる。妊娠してもしてなくてもわたしはわたしなのにわたしのお腹に子どもがいるかいないかってそんなに変わるんでしょうか」

Oさんはふんふんと聞き、「きっかけ」と「もどれない青春」じゃないかと話してくれた。

きっかけ:急に距離感が近くなったのはわたしがどんな人かわかったから

Oさんいわく、いまいち仲良くできなかった同年代たちは、わたしのことを「どんな人かなあ」と思いつつも歳が近いという共通項しかなかったので距離が縮まなかったのではないか。それが「母になる」ことで、わたしと母として話してみたいことができたんじゃないか。

それを聞いて、わたしは子どもの有無関係なく、仕事上もそうだしせっかく社会に出て同世代のひとと働けるのだからなるべく楽しく良好な関係でいたいと思ってたんですけどーというとOさん「大人になるとなかなかね。きっかけって結構大事なのかもしれないね」と。

「子育てしていくと感じるけど、子ども中心の人間関係に偏るからそういう風に見ちゃってるのかもしれないね。だからこそ子どもを抜きにした友達の関係が子どもを産んでからできるって結構貴重だし、いいもんだなあとわたしは思ってるよ」

わたしもこれから子育てしていったらもっとよくわかるのかもしれない。

もどれない青春:わたしの妊娠で追体験している?

Oさんは、これは個人差が大きいかもしれないけど、と言いながら

「妊娠しているあなたをみて追体験してるんだと思う」

「自分が歳をとるとゼロからの子育てって2度とできないから、つなさんみたいな妊婦さんをみると子どもが生まれたばかりのこととか、小さくて可愛かったこととかを思い出すんじゃないかな」

夏の甲子園大会をずっと追っているおじさんとか、高校生の青春がきらきらまぶしくみえるのとかってもう戻れないからだよね。そういうのとおんなじじゃないかなあと思う^^」

これはなるほどだった。すっごい腑に落ちて、ちょっといい迷惑だなあと思った。

今は子育てでいっぱいいっぱいだけど、ひと段落したら赤ちゃんのころを懐かしく思ったり戻りたいとか贅沢にも思うことがあるかもしれない。わたしも気をつけようと思った。

 

こんなことを思っているうちにつわりは軽くなっていった。

妊娠であれこれ言われるとめんどくさいと思うこともあったけど、迷惑がられるよりずっと幸せなことなんだと思いながら返事していた気がする。でもやっぱりほどほどに。

この頃お腹の中の2人はまだ粒程度だったはずで、お腹少し膨らんできたくらい。わたしの感覚としては いつものわたし+2粒赤ちゃん なのにみんなはもうわたしのことを見てくれず妊娠妊娠と騒がれているようで、女の人における妊娠とか出産ってなんなんだろと思った。

変わらず接してくれる人もいて、くだらないけどそれがすごく嬉しいしわたしを尊重してくれているように感じた。そっとしておくのが一番のお祝いになるってこともあるよなあと思いながら。

自分が動揺して不安定だったのが一因でもある。わたしももっと妊娠にハイで過ごせればこんなのなんてことなかったかな。

 

ちょっと余談編でした。

 

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