わが家にある二台のベビーラックのうち一台はオートスィング式で、レンタルしているものだった。
まだ貸し出し期間は残ってるけど使わなくなったのでここらで返却しようと思い掃除してる。
跳ねたミルクのあととかがついてるので拭いて、付属品を確認して、レンタルして初めてこんなにじっくりベビーラックを見たかも。
借りた日は雪の日だったのを思い出した。生後1番泣く7週目とかで、わたしはふたりから物理的にも心理的にも離れられなくて、玄関はすぐそこなのに受け取りの日はちゃんと玄関を開けて業者さんとやりとりできるか、朝からずっと緊張していた。
スウィングボタンはこんな風に借りたときから擦り切れてて、わたしも間違いなくこの擦り切れに一役買ったと思う。
やっと泣き止んで眠りかけた子をラックに置いて、置かれたことに気がつかないように「おねがいおねがいおねがいおねがいおねがい」と念じながら押してた。
という風に戦ってた日々を思い出した。
どう考えても辛かったことしかない。里帰りしてたけど平日はほとんど家に1人だったので2人泣かれると本当に辛かった。
自分は子ども可愛いって思えないのかも、抱っこしてるのもあやしてるのもおっぱいあげてるのも、寒くないように気をつけるのもお風呂に入れるのも全部義務感に近くて、どんなに精一杯やっても泣き止まなくてわたしはこの子らに嫌われてるんじゃないかとか、よく思ってたな。
この気持ちが30年後美化されて子育て良かったなとか思えるようになるのか知らないけど、このベビーラックのありがたさだけは忘れるまいと思った。
毎日が良くても悪くても、自動でゆらゆらして「こいつは任せなよ」と預かってくれたベビーラック。効かないことも多かったけど、そこにあるというだけでかなり心強い存在でした。
ベビーラックがなくても大丈夫と思える日が来るなんて想像つかなかったけど、ついに来たんだな。いままで本当にありがとう。
参加しています。よろしくおねがいします。